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やん★ぶろ~画的ネタ日記~

janneのオタクな妄想と多々買いと玩具ネタ画像ブログ。

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同じ情けと書いて愛と読む。


年末進行目前。
冬のお歳暮商戦の如く、只合この腐脳内でネタのセールを行っております。

慎みましょうよ自分。

万斉受けで検索とランキングの登録してるんで、ソレらしいネタの一つもないと申し訳ないよな気がす。
只単に自分の萌えに忠実に描きたいだけと言われれば実も蓋も無い。
おっさん若人コンビも萌える。

自分妄想設定で、山崎25歳 万斉27歳 似蔵37歳で捏造。


以下↓似万小話です。コレも何処まで甘くしてよいやら、匙加減が試行錯誤な二人です。
某様への贈り物。




一応補足として、自分妄想設定の説明も含めて過去ログの似万ネタを参照下さい。
そして万斉は、人間と天人のハーフ。
人間でもない、天人でもない。
どちらにも成り切れない、自分自身の矛盾と葛藤で苦しんできたのが、万斉の過去捏造。




「同じ情けと書いて愛と読む。(似万)」贈り物

今宵も、江戸の町は静かだった。

郊外にある一軒屋。
古風な家並みの通りを、高級車が走りぬけ、その内の一軒の屋敷の門の前で止まる。
車から降りた男は、武士とは言いがたい今風の渡来の服装に身を包む。
運転手に一言二言伝え、車はそのまま走り去った。

武家社会で栄えた時代が終わり、置き去りにされた屋敷は新たな主を向かえ建っていた。
重い門を潜り、屋敷の主、河上万斉は中へと入っていった。

閉じられた扉が重い音を立て、それで此処は外界を遮断された世界になる。


「今帰ったでござる」
数日振りの我が家。とは言え、本来は隊が共有する隠れ家の一つ。
それを万斉が総督である高杉に直訴し、似蔵の療養の為に借り切っている。
今、この屋敷には二人しか住んでいない。

家に入るとまず居間へと向かう。人の気配がする方へと向かうと突然の音が耳に飛び込んできた。
万斉にだけに聞こえる、「気の旋律」。

軋んだ、調律されていない弦楽器のように。
歪んだ音が、耳を劈く。
苦しむ音。

ガシャン。
何かが割れる音がした。
「またか」
居間への襖を開けば、音の発生源が居た。

苦しそうに右腕を押さえる岡田似蔵は、見えない視線を漂わせ、気配の感じる方へを顔を向ける。
包帯を巻かれた顔の半分。以前より少し伸びた白髪が乱れている。
側には、割れた湯飲みが転がっていた。
呻きを抑えた息使いで、似蔵は万斉に声をかけた。

「…アンタかい。随分と…ご無沙汰だったねぇ?」
「拙者、常にぬしに構っていられるほど、暇ではござらん」
「そう、かい。なら…とっとと行きなよ、あの人の、所に…くっ」

あの人、と。
強調するのは、自身もまた望んでいるからなのだろう。
光の下に辿り着きたい。闇に生きる哀しき蛾の性。

そんな蛾を、哀れと思うのは。
情けか、蔑みか。

「うっ…」
「やれやれ、仕方の無い御仁だ」
痛むのは右腕だけではないのだろう。畳の上で蹲る姿はまるで、寒さに震える猫のようだと。
万斉はため息をつくと、似蔵の側に近づき跪く。
蹲るその身にそっと手を添えると、途端に、ビクンと跳ねる。
「薬は処方しておいた筈だが、その様子だと飲んでおらんな?」
「苦い、薬は、口に、合わなくてねぇ…」
「子供でござるか、ぬしは」
痛みで震える身を優しく撫でる。
それこそ子供をあやす様に、人斬りを癒す人斬りの手。
そんな気遣いの万斉の手すら、今の似蔵にとっては痛みを増すものでしかなかった。

同じ肩書きを名乗りながら、この立場の差が居た堪れない。

役に立つ者と、役に立たない物。

その差を見せ付けられる。

悔しい。悔しい。悔しい。

「暫し待たれよ、今薬を」
「必要ないよ…、それより…っ」
「?!」
言うが早いか、似蔵は突然起き上がると右腕を大きく振るい上げた。
キラリと光る、右腕の先。

紅桜が、似蔵の腕を喰らいその姿を現した。

音も無く。切っ先が万斉の身を掠める。

紙一重で身をかわし、間合いを置く。
「似蔵殿!?、一体何をっ!」
「ふっ…くぅ…。痛みを、和らげるなら、こっち方が、早い…っ」
「ぬし…拙者を、斬りたいと申すか」
「人斬り、には、人斬りの、特効薬ってのが、あるさぁねぇ」
苦しみに耐えながら、息を切らす似蔵はそれでも刃を仕舞おうとはしない。

口元は笑う。

独特の構え。

そして、また一振り。

万斉が避けた背後の障子が、スパンと綺麗に真っ二つに割れた。
その隙に、狭い居間から中庭へと身を翻すと、背後には既に紅桜が振り下ろされようとしていた。

ザンっ。

硬い音を立て、万斉の背負っていた三味線が地面へと落ちる。
仕込みの刀を抜いた三味線は、真っ二つに割れていた。

「やれやれ。また新調せねばならぬ。仕込みの三味線は特注品でござるのに」
「そりゃぁ、残念だったねぇ。どうだい?、俺のようになってみるかい?。これも特注品だよぉ」
「御免こうむる。拙者には拙者のコダワリがあるゆえ、そう容易く趣向変えはせぬ」
「残念だねぇ…。コイツがアンタを仲間にしたがってるのにねぇ」
軽口でお喋りをしながらも、似蔵の動きは止まらなかった。
紅桜に侵食された似蔵の身体は、既に感覚は無くなっている。痛みの無い身体が先程までの弱っている姿からは想像できない動きを見せた。

万斉は、向けられる刃を防ぐのが精一杯だった。

仕込み製の刀では、殺陣の衝撃に耐えるには限界がある。何時までも防ぎ切れるものではない。
かと言って、紅桜の母体である似蔵の身体を直接傷つける事も出来なかった。

右腕から生えた機械-からくり-の配線が、まるで生き物のように脈打っている。

その鼓動に合わせて、薄紅色の刃が淡い光を放つ。

それは、紅桜たる所以。


「アンタも、一度コイツに喰われてみるといい…。そうすりゃぁ、分かるよ」
「何を分かれと申すかっ」
「道具の、気持ちをっ!」
「何と?!」
「アンタにゃぁ、分からんだろうさ…。役に立たない…、役に立てない道具の気持ちって奴をさぁ!」

紅桜が輝いた。
ひと際鮮やかに、そして、哀しげに。

「似蔵殿…、ぬしは…」
「俺ぁもう、うんざりなんだよ…。こんな所に閉じ込められて、何も出来ないことがねぇ…。俺ぁあの人の道具さね。持ち主が使ってくれなきゃぁ、意味が無いんだよ…。あの人に、必要とされて、使って貰っているアンタには、分からんだろうねぇ…、こんな…こんな…っ」

淡い光が、刃に揺らめく。まるでそれが、似蔵の心の中のように。

それでも、構えを崩す事無く万斉の向けられる殺気。

刃を交える音が、泣いていた。

紅桜の光に気を取られていた万斉は、耳を澄ました。

自身にしか聞こえない「似蔵の声」を。

奏でる旋律が、次第にはっきりと耳に届く。

悲しみの咆哮。


『ぬしも、拙者と同じ…』
必要とされぬ存在。

ザ…ンッ!。

万斉の太刀筋が似蔵の顔を掠めると、目を覆っていた包帯がハラリと落ちた。
似蔵にとっては包帯が外れたところで、その視界に何が写る訳ではない。
だが、万斉には分かった。

涙を、見た。

光に身を焼かれ、一度は堕ちた命。
そんな蛾を、哀れと思うのは。
情けか、慈しみか。


「似蔵殿。拙者とて今は道具の一人。ぬしの心情を察することも出来よう」
「何が分かるって言うんだい?。アンタと俺じゃぁ、格が違うんだろう?」
「常に必要とされて、生きてきたわけではござらぬ。拙者も…」

この命を、生きることすら認められなかった過去を想う。

カラ…ン。

「ん?」
「拙者に、ぬしは斬れぬ…」
万斉の手から刀が滑り落ちる。
その様子を察した似蔵は、構えを崩すことは無いものの、刀を振るうことはしなかった。
気配と、其処の嗅ぎなれない匂いを感じ、似蔵も探るように動きを抑える。
「同情かい?、哀れな道具に。それこそ俺を」
「同情で何が悪い!」
「何?」
「同じ情けに心痛めることの何が悪い。似蔵殿の悲しみ、拙者と同じでござる」
万斉は、いまだ紅桜を構えたままの似蔵に近づき、そして躊躇う事無く己の両腕で包み込んだ。
突然の抱擁に、似蔵は戸惑う。背丈がほぼ同じ二人、万斉が似蔵の肩口に顔を寄せる。
硬い物が当たる。それが万斉のサングラスとヘッドホンだと似蔵にも分かった。

鼻をくすぐる、嗅ぎなれない匂い。
人の匂い、血の匂い。そしてコレは…。

『この匂い…。まさか…天人との?』

自身の憶測が正しければ、彼もまた、同情せざるを得ない過去を背負っているのだろう。
そう思うと、似蔵の心も次第に落ち着いていった。

同じ情けに、心を痛める。

「河上…アンタ…」
「似蔵殿。すまなかった…」
「いや、俺のほうこそ。みっとも無い様を見せちまって、悪かったねぇ…」
「良いのでござるよ。もっと言ってくだされ。ぬしの事を、もっと話してくだされ…」
「同情…してくれるのかい?」
「嫌で…ござるか?」
「アンタからなら、大歓迎さね…」
まるで空気に溶ける様に、似蔵の右腕が形を変える。
淡い桜色の刃は、冷たい夜風に消え、人の形の腕が、そのままゆっくりと万斉の背中に廻された。

そのまま二人は、互いの音と匂いを溶け合わせ。
「拙者は、ぬしの奏でる音が…好きでござるよ」
「俺もさね、アンタの匂い…嫌いじゃぁないよ」
静かに互いの情を、分かち合った。

「なぁ、河上」
「何でござるか?」
「俺一人に、この家は広すぎるよ…。音がしないってのも、かえって落ち着かなくてねぇ」
「…一人が寂しいのでござるか?」
「アンタ、今、笑ったね?」
「いや、笑ってはおらぬ。く、苦しいでござるよっ!似蔵殿!」
「クククっ。悪いお人だ、アンタは」
人でない力は、こんな時にも役に立つ。
似蔵は腕の中に万斉を抱き込んだまま、笑った。

「早いところ、コイツを使えるモンに仕立てなきゃぁ、いけないねぇ」

そうでないと、あの人の役には立てない。

そして、同じように道具と名乗る、この腕の中にいる心優しい人斬りと共に、肩を並べて刀を振るう日が来ることを。

『とりあえず、あの苦い薬は、飲まないとねぇ…』

まずは、其処からはじめよう。


<おわり>


相互リンクして頂いた「白と黒」の波海蝶乃様へのお礼リクエストです。
お題は「文章で似万で、甘い感じで」でした。

あ…あれ?甘くない、よ?。ちょっとビター入っちゃいましたけど…。
でも、二人が近づく切欠みたいな話が書きたかったので、コレはこれで甘い方だと…。
スミマセン!匙加減が分かりませんでしたぁ(最上級土下座)。
二人にしか分からない感じ合い方、音と匂い。
それが似万の交歓の醍醐味だと思ってます自分。
波海蝶乃様へ、気に入って頂ければ幸いです。
こんな作品でよければ、どうぞ貰ってやって下さい。
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| 銀魂(文) | 12:51 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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