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やん★ぶろ~画的ネタ日記~

janneのオタクな妄想と多々買いと玩具ネタ画像ブログ。

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俺とお前と過去と現在。

山崎誕生日祭り。


おめでとう山崎!。

みんなが退の誕生日を祝っているよーv。


さて、難産の末に誕生日SSが書き上がりました。

以下↓万山誕生日ネタ。






「俺とお前と過去と現在。(万山)」

過去ログの自分妄想設定をご覧下さい。



2月5日。
特に事件も無い平日。
仕事を終えた山崎は、夕食を済ませて部屋でゆっくり休む…とはいかなかった。

「山崎殿」
「なんだよ」
「もう、酔うてしもうたか」
「酔っちゃ悪いかよ。つか酔わずにいられるかこの状況。現実逃避したいよ」
「酔うてる割には饒舌なツッコミでござる。流石山崎殿」
「褒められても嬉しくねぇ」

ココはある高級マンションの一室。万斉のもう一つの隠れ家。
シンプルだが白と黒で統一されたインテリアが、家主のセンスを表している。
リビングのソファーに身を沈めるようにしてもたれる山崎の隣には、同じように座る万斉が居た。

「意味わかんねぇ」
「何をでござる?」
「何で今、お前と一緒に居るんだろ?」
「それが運命だからでござるよ」
「マジ意味わかんねぇ」

長い腕を山崎の肩に回し抱き寄せると、手にしていた杯をテーブルに置いた。

「それとも、バレンタインデーの方が良かったと?」
「ああ、そっか。バレンタインに会いたくないから今夜一緒に居るんだ…。って、何コレ義務感?、敗北感?」
「主の意思を汲んで、こちらも譲歩しておるというのに、ツレないでござるなぁ、山崎殿も」
「アレは脅迫って言うの!」

そもそも、二人が一緒に居る訳は数日前に遡る。

2月の季節行事といえばバレンタインデー。
恋と甘い香り漂うこのイベントに、万斉が心想う相手に事を起こさないわけも無く。
その想い人こと山崎に14日の予定を入れようとしたのだ。
それを山崎は必死で拒否した。バレンタインデーに、しかも今年は週末。予定があると知れれば男所帯の屯所内に瞬く間に噂が広がる。そしてそれをネタに遊ぼうとする輩が多数居ることも容易に想像できる。
下手に詮索されて万斉との関係がバレれば、切腹どころか万斉の身も危ない。
そう説得して、何とか回避したものの。
今度は誕生日を一緒に過ごすという条件を出してきたのだ。

『受けぬとあらば、14日は拙者自らぬしを迎えに屯所へ参ろうぞ』

そして、現在に至る。

「来年はバレンタインデーも、共に過ごしたいものでござる」
「来年があればな」
「また、そのようなツレないことを」

バレンタイン週末の前週が、山崎の誕生日だったと万斉が知ったのはこの時だった。

「わざわざ取り寄せた酒が、無駄にならずに済んでよかった。ぬしの口に合うならまた贈ろう」
「そりゃどーも。でも誕生日だけで良いよ。それ以外に貰うと勘繰られそうでヤダ」
「それは残念、ならばその年に一度の贈り物を奮発いたそうぞ」
「だーかーらっ、俺の限度の範疇でな!」
「心得た」

山崎は肩に回された万斉の腕の中に、大人しく納まっている。
仕事で疲れた身体にアルコールが良く回る、暖かい部屋の中と間接照明で淡く照らされる二人。

まもなく、日付が変わる。

寄り添ったまま、二人は黙って秒針が刻む時の音を聞いていた。

「なあ、万斉」
「何でござろう?」
「俺さ、誕生日にお前から欲しいものがあるんだけど、お願いしても良いかな?。って言っても拒否権は無いけど」
「ぬしからの頼み、断る理由がどこにあろう」
「事と場合によっては平気で断るくせに」
「勿論、拙者の範疇での意味でござるよ」

そして、日付が変わった。

2月6日。

「主が生まれた日を、心より祝おう」
「ありがと」

どちらかともなく顔が近づき、そっと唇を合わせた。

「俺、酔ってるから…、だから、お前に流されてるだけだからな…」
「心得ておる…」

軽く啄ばむ様に何度も唇を合わせ、そして静かに離れた。

「ん…」
「退…」
「万斉」
「して、頼みとは?」

抱きしめたまま問えば、山崎が顔を上げ万斉を見上げ見詰める。その先にはサングラスに写る自分の姿。
そのレンズの向こうを、知りたい。

「万斉の事、教えてよ」
「拙者の?、何を」
「何でも、お前の言う範疇の中だけでも良い。知りたい…。例えばコレを外した顔とか」
「っ?!」
サングラスに手を伸ばした時、万斉の身体が明らかに緊張したのが分かった。山崎の手を掴むとそれ以上動けないように掴んでしまう。
険しい気配に、山崎は視線を落とし小さく溜息を零した。
「見れば、後悔するやも知れぬぞ」
「コレも範疇外ってことか。素顔すら見せてくれないんじゃそれ以外何が聞けるのさ…何も聞けないじゃないか。万斉の事…何も…」
「それは、何の為でござるか?。監察としての情報収集か?、拙者を真選組に捕まえさせる為の」
「そんな…つもりじゃないよ、ただ…」
「ただ?」
恥かしそうに口篭る山崎が、小声で言う。
「サングラス、邪魔なんだよ。その、キスする時」
「…それはまた、なんとも道理のかなった理由でござる」
途端に嬉しそうに微笑む万斉は、掴んでいた山崎の手を離すと掛けていたサングラスを外した。
しかし、瞼は閉じたまま。
一瞬呆けた山崎の隙を突いて、再びキスをした。
「お前…ズルイ」
呆れたような、可笑しい様な。山崎は笑いながら万斉の腕の中に収まった。胸に顔を埋めれば頭の上で万斉の静かな笑い声が聞こえる。
顔が見えない代わりに、サングラスとヘッドホンを手に握らせた。

今だけは、素顔で居ると。

「ここまでが範疇でござる。しかしぬしの質問には答えようぞ。鬼兵隊に関わること以外なら」
「やっぱりズルイ。条件付きじゃないか」
「これでも広げたつもりでござる。拙者の気が変わってしまうぞ?」
「それじゃ。鬼兵隊に入る前は何処で何をしてたんだ?。昔から人斬りしてたとか?」
「昔…でござるか。幼少期の事は良く覚えておらぬが、物心付いた時には刀を振るっておった」
「ふーん…、実家が武家とか?、それとも戦に関わってたとか?」
「実家のことは知らぬ、流浪の旅の末に戦に地に足を踏み入れ、そこで晋助に出会うた。以来行動を共にしておる」
「流浪の旅って…一人で?」
「実は拙者、混血でござるゆえ、人目を憚る生き方をせねばならぬ時世でござった」
「混血?」
「天人と人間の合いの子、他人には忌み子呼ばれておった…」

万斉の口から語られる話を、何処まで真実かと耳を傾けていた山崎は、耳慣れない言葉に思わぬ事実を知った。
人と天人との混血が存在していることは情報として知っていたが、それは公に現れない存在だった。
どちらの血を持っていても、両方が受け入れるわけではない。世界から阻害される存在であるとも聞いた。
時代が変わり、社会が天人文化に染まり奇特の目で見られる事の無い現在でも、過去の遺恨を残す思想を持つ者たちには受け入れがたい存在。

一人、世界から逃れる旅。
山崎は自身の過去を思い、万斉の心情を察した。

きっと、辛い過去だったのだろうと。

「万斉…それじゃ、素顔を隠してるのって…その混血だから?」
「同情、したか?」
「うん、ごめん…俺」
「かまわぬ。ぬしからの情けは、何よりの慰めになろう」
言葉通り、万斉の気配は穏やかなまま山崎を抱きしめていた。

いつの間にか大き目のソファーに押し倒されていた。包み込む身体が暖かい。
山崎の手に握ぎられていたサングラスとヘッドホンが、乾いた音と共に床に落ちる。
その手を万斉の背中に回した。

「なあ、万斉。もう一つ頼みを聞いてくれないかな?」
「何でござろう?」
「今度はさ…、俺の話を聞いてよ。俺の範疇でだけど」
「…御意」

何処までも優しい。
自分を抱きしめ寄り添う彼の暖かさが、過去に置いてきた思い出に似ていた。

「組に入る前、俺も旅をしていたんだ。父さんと忍術の旅。まだガキだったから良く分かんなかったけど、旅をすることは嫌いじゃなかったな」
「ぬしの父上、さぞ有能な忍びでござろう」
「うん、強かったよ。それに万斉に似てる」
「拙者に似ているとは、それは男前でござるな」
「自分で言うかなぁ、そういう事。でも、そのござる口調はそっくりだったよ」
「父上はご健在か?」
「江戸に来る前、流行り病で逝ったよ。もともと長旅でガタがキテたらしくてね。最期を看取ってやれたのがせめてもの救いかなぁ」
「それは、お悔やみ申す」
心から残念そうに言い万斉。自分以外に父親の死を悼んでくれる他人が居ることに、山崎も素直に嬉しかった。

思えば、血生臭い人生だ。
生い立ちも、環境も。
そして、自分を抱きしめるこの心優しい人斬りと出会い、打ち解ける仲になったのも。

地味で平凡だと思っていた人生は、別の人生の中に身を置いて、初めて特殊な環境だったと知った。

「江戸に着てからは、裏世界で密偵の仕事をしながら、何とか食い繋いでいたなぁ。他にも色んな仕事したっけ。真っ当な仕事じゃないけどね」
「拙者ももっと早くに、江戸に来ておれば…」
「え?」
「ぬしが敵になる前に出会うておれば、こんな辛い思いはさせなんだのに」
「万斉…」
「退…すまぬ」
抱き締める腕が更に強く身体を包む。
肩口の顔を埋めたまま、くぐもった声色は何故か辛そうな声だった。
「ぬしを一人ぼっちで闇に置くこともなかったろうに…。あの頃の拙者は己の血ばかりに拘っておった…」
「あの頃?」
「いや…、こちらの事。ぬしの境遇が拙者に似ておったゆえ、つい」
平静を装ってはいるが、万斉が動揺していることは気が付いた。

過去に、自分に関わる何かがあったのだろうか?。
それとも、只単に似た境遇に同情したのか。

だが、それ以上追求はしなかった。

今はここまで良いだろう。

お互いに、知りたい事は沢山ある。
その全てを今ココで明かすことは、野暮というもの。


「ありがとうな、万斉。誕生日を祝ってもらうなんて、父さんが死んでからしてなかったから、ちょっと嬉しかったんだ」
「ちょっと、でござるか?」
「だってお前、敵だもん。祝ってもらうのが何か複雑。下心っての?、裏があるんじゃ無いかなぁって」
「下心なら、今日でなくとも何時でも忍ばせておる」
「自慢すんな。お前の頭はいつもそんなんだなホントに!」
「拙者は嬉しいでござるよ。ぬしの過去を知りますます愛しく思ったでござる」
「あ、そ。俺も…うん何か、他人の気がしなくなったっていうか、何て言うのかなぁ?。あれ?何だろう?」
「…退」
「ぁ…っ」
耳元に万斉の唇が触れた。
生暖かい感触、熱の篭った吐息。
想いを込めて名前を呼ばれる。

今までの人生でなかった経験に、山崎の鼓動が早くなる。

「ぬしが生まれたこの日を、拙者と共にいるこの時を、心から嬉しく思う」
「あ…、ありが…とう…万斉」

瞼を閉じると、また暖かい感触が触れてきた。
唇に触れる。深く求める。
素顔のままで、遮るものの無い二人には、それでもまだ見えない壁を残す。

その壁の中で、二人の心と身体が繋がる。

現在が過去になる。
また次の年まで。愛を続けよう。


<おわり>


万山誕生日記念でした。
猫の足跡」の蔵守さまからのリクエストで「退くんの過去で万斉さんと熱々」でした。
山崎の過去は当方の自分妄想設定でということで、もれなく万斉の過去捏造も盛り込んでしまいました。
二人の過去の因縁が少しでも伝わって貰えれば、うちの万山の力関係が分かって頂けるかと。
愛とか恋とか、言葉で直接告白していない二人ですけど、ヤルことはやってますwww。言葉よりも身体。
愛は身体で示そうよ。そんな万斉に絆された山崎。
ココまで来るにはそれなりに紆余曲折があるはずなんですが、その話はまたおいおいに…。

蔵守さま、よろしかったらお納め下さい。


バレンタインには、また万山ネタが書けると良いなぁ…。似山も。
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| 銀魂(文) | 14:57 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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