やん★ぶろ~画的ネタ日記~

janneのオタクな妄想と多々買いと玩具ネタ画像ブログ。

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「凝り性は手間のかかるモノを好む」


滾ってます。

漲ってきた妄想を止められないので、怒涛のまま投下。


↓以下、万+似ネタです。

あたまのよわいにぞう。

同棲前の二人の関係。


「凝り性は手間のかかるモノを好む(万+似)」


物々しい辛気臭い部屋だ。
万斉は精密機械が並ぶ部屋の中に入ると、その中央に歩みを進めた。

「今宵の気分は如何か?、似蔵殿」
「…、…ぁ」

寝台には、似蔵が居る。
半身を起こして、声の聞こえた方へ顔を向けるが、返事はしない。
僅かに開いている唇から漏れる息使い、そこから微かに聞こえた声。

似蔵の右腕は、上腕部から先は欠損している。
その代わりに、人工物が繋がっていた。培養液で満たされたカプセルの中で光る紅桜と、生体コードで繋がる身体。
今の似蔵は紅桜無しでは生命をを維持することは出来ない。同時に紅桜も似蔵という寄生する母体が無ければ存在を維持できない。
「身剣一体」。似蔵と紅桜は共生体として生きている。

しかし、その事実さえ今の似蔵には理解できない。
身も心も傷付き、失った。
辛うじて残っている人としての意識だけが、今の存在を保っている。

痛々しい姿に、心痛めることは無いものの思うところはある万斉であった。
人でも無い、機械でもない。
半分の存在。
それ故に、手に入れたいと。

「…、…ぁ」
「よい、無理に言葉を発せずとも拙者には聞こえておる」
「ぁ…ぅ…」
万斉が寝台に近づくと、似蔵は左腕を差し出した。手には包帯が握られていた。
「解いてしもうたか?。まあ、必要は無いかも知れぬが、この方が周りの者も気を使ってくれよう。ぬしは盲人であることを忘れずにな」
「ぅ…、…ぅ」
「仕方あるまい。ぬしは今、此処でしか生きられぬ身。無理をしてはならぬでござるよ」
「…ん」
「似蔵殿、今しばらくの辛抱でござる」

似蔵を助け、天人の技術を用いてまで救ったこの命。
その中で聞いた魂の音楽に興味を持った。
奏でるのは、おぼつかない旋律。そして純粋な音。
今まで背負ってきた過去の業を取り払ってみれば、その奥底にはこれほどの音が隠れていたのだと知った。
1269309512264881.png愛しい。
自身だけが分かるこの甘美な音楽に、この上もなく優越感を感じる。

「人とは、存外奥深いものでござる」
「あ、…ぁあ」
「いや、こちらの事。似蔵殿にも何れは分かるでござろう」
「あぁ、ぅあ…」
「ははっ。そう拗ねるな。ぬしを好いておるという意味でござるよ」
似蔵の目を覆う包帯を巻きなおしながら、優しく話しかける万斉。
目覚めた当初は、誰に対しても警戒心を示していた似蔵も、万斉と触れ合ううちに次第に従順な反応を示すようになっていた。
自我を手放している間は実験体として、人とは思えぬ扱いを受けようとも。
その後に接してくる万斉には、素直に意思を示した。

記憶と言葉を無くしても、本能で嗅ぎ分けている。

「似蔵殿」
「ぁ…」
「近々、此処を離れる」
ピクッ。似蔵の身体が震えた。
万斉の身体を左手で探り、掴んだ服を強く握った。
「あ…、ぁう…」
「ああ、否、そうではござらん。似蔵殿?」
「う、あっ…ぁ」
「泣くでない!、違うといって言っているでござろう?、ぬしと共に此処を出る準備が出来たという事でござる」
「あ…」
「江戸に新しく居を構えることが出来たでござる。そこで二人で暮らせるでござるよ」
「…ぁ」
「左様。今しばらくの辛抱。それまにでぬしの身体を治すのでござるよ?」

一人置いていかれると思ったのだろう。寂しさに悲しむ似蔵を宥める様に抱きしめ、優しく声をかけた。
大人しく腕の中に納まる似蔵に、万斉は苦笑いをした。

全てを取り戻したら、もうこんな風に抱く事も叶わぬだろうと。
「人斬り」の業を取り戻したら、この魂の音は消えてしまうかもしれない。
しかし、それは哀しいことではない。
例え聞こえなくなっても、その根底には消えずに残っている音楽を覚えているから。

「ぬしと二人で、刀を振るえる日が来よう」
似蔵の右腕から生えている生体コードを撫でる。
この腕と、記憶と、言葉と、「人斬り」の業を取り戻して。

「…、…ぃ」
「ん?何でござる似蔵殿?」
「ぉ…、ぁ…、…ぁ…あぁ…ああぅ…」
「ああ、勿論。約束したでござろう。ぬしを独りにはせぬ…」

独りきりになりたくないのは、自身の方かもしれないな、と。
万斉は再び苦笑いを見せた。
そんな万斉の表情を、似蔵は見ることが出来なかった。


<おわり>


勢いに任せて投下したら誤爆するから自分。

多分、手直ししてログ置き場に収納します。


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| 銀魂(文) | 11:25 | comments(-) | trackbacks(-) | TOP↑

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